fantoni MH (ファントーニMH)
- 名作「Multipli」から受け継がれる45度エッジのデザイン。
- チーク・オークの木目柄が上質感を演出。
- パネル脚の内側に、PCワークに便利な配線ダクトを装備。
- 現代のワークスペースに合わせて発想された奥行き750mmの新モジュール。
みのある板材を組み合わせながらも、45度にカットされたエッジ部分がシャープでモダンなたたずまいを演出します。この角度により人の目線から見た時に板の厚みが薄く感じられる効果があります。また、直角に交わる板材どうしをより強固に接合することができるという構造的なメリットもあります。 |
伝統を重んじるイタリアデザイン。ファントーニもその例外ではありません。現在のファントーニ製品に受け継がれているデザインの元となった作品がこちらです。 |
1968年、fantoniで「Multipli(ムルティプリ)」という先進的なオフィス家具が誕生しました。自社製のチップボードを原料としたその家具のデザインは高く評価され、1972年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)のエキシビション「Italy : The New Domestic Landscape」に出品されています。その後はMoMAデザイン部門のコレクション品として選ばれ、収蔵されています。
この「Multipli」を設計・デザインしたのは2人のデザイナー、Gino ValleとHerbert Ohl。2人はデザイナーであると同時に建築家でもあり、Ginoはその後fantoniの主要な工場の設計も手掛けています。
彼らはタイプライターや電卓と同様に、オフィスもまた仕事道具の一つであると考え、デザインに加えて機能性と実用性を重視した製品作りに取り組みました。
「Multipli」の最大の特徴は45度の傾斜エッジを採用したことです。この角度をつけることによって板の厚みが実際より薄く見えるというユニークな視覚効果が発揮されます。さらに全体のイメージもシャープで軽快感のあるものになります。 |
「Multipli」はその後、Mario Broggi と Michael Burckhardt の2名により1974年に新シリーズ「45°」へとモデルチェンジされます。そして1996年、MarioとMichaelの2人の手によって大きく改良が加えられ、「Meta 45」シリーズが誕生します。これが現在ガラージで販売している「fantoni ME」です。 |
2006年には「Multipli(※)」が新たにエグゼクティブ家具として生まれ変わり、fantoni に再登場します。翌年にはさらに上位シリーズの「Multipli CEO(※)」も発表され、45度エッジのデザインは fantoni のエッセンスとして改めて位置づけられました。 |
2011年、「Multipli」のデザイン性を反映しつつ、現代のワークスペースに求められる機能性を盛り込んだ「Quaranta5」が発表されます。このシリーズをガラージでは「fantoni MH」として皆様にお届けします。 |
天板素材はMDF。Medium Density Fiberboardの略で、中質繊維板と呼ばれる素材です。木材を細かく繊維状にして接着剤を含ませ、それを熱圧で圧縮した材料です。素材の密度が高いため、エッジ部分まで一体感のある滑らかな加工が可能です。天板の重量感、質の高さはきっとご満足いただけることでしょう。 |
オーク |
ブラック |
ホワイト |
天板厚さ:28mm / エッジ傾斜部分幅:23mm |
fantoni MH は2種類の木目、黒、白からお選びいただけます。チーク、オークは木目の導管を模したエンボス加工がされています。またオークは fantoni GF/GT/GL のオーク柄天板とは模様が異なります。黒は梨地加工です。
チーク |
オーク |
黒 |
白 |
fantoni MH の天板と脚は、板の内部に1辺70mmほどのL型金具を差し込んで固定します。金具が外部に露出せず、デスクのデザイン性を高めると共に構造的な丈夫さを生んでいます。
デスクの下から天板を見上げたところです。金具等はなく、すっきりとしています。 |
幕板の左右2箇所に配線穴を装備。チークと黒は黒い配線キャップ、オークと白は白い配線キャップが付属します。天板には配線穴はありません。配線キャップは右画像のように一部だけ開けた状態でも、完全に取り外した状態でも使用できます。
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脚の裏側に配線溝を装備。幕板の配線穴から引いたケーブルを床面まできれいに通すことができます。 |
デスクの脚には片側2個、計4個のスチール製のアジャスターが付いています。フローリング床への傷を防ぐには市販の傷つき防止フェルト等をご利用ください。
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